ポータブル電源

ポータブル電源安全認証まとめ|PSE・UL・CEマーク取得機種一覧

ポータブル電源の安全認証は選定の生命線。本記事ではPSE・UL・CE取得モデルを一挙公開します。

安全認証とは

重要

ポータブル電源本体は現在、電気用品安全法の規制対象外となっています。PSEマーク表示義務がないため、購入時は他の国際認証の確認が必須です。

PSEと電気用品安全法

PSEマーク(Product Safety of Electrical Appliance & Materials)は、電気用品安全法に基づく日本の安全認証制度です。ポータブル電源では以下の区分けがあります。

PSE適用範囲

2024年3月、経済産業省は「ポータブル電源の安全性要求事項(中間とりまとめ)」を発表し、業界の自主的な安全対策を促進しています。

2024年11月には一般社団法人日本ポータブル電源協会(JPPSA)が設立され、JIS原案の作成が進められています。

UL・FCC・CEの役割

UL認証(Underwriters Laboratories)

  • アメリカの独立安全科学機関による認証
  • UL 2743:2023(Standard for Portable Power Packs)が適用規格
  • UL 94V-0:燃えにくさを示すプラスチック材料の安全基準

CE認証(Conformité Européenne)

  • EU法律への適合を示すマーキング
  • 電磁波両立性指令(EMC)、低電圧指令(LVD)等が適用
  • 適合宣言書(DoC)の保管義務

その他重要認証

  • TÜV Rheinland(テュフ・ラインランド):ドイツの国際安全認証機関
  • UN38.3:国連特別輸送試験(リチウム電池の輸送安全基準)
  • 技適マーク:無線機能搭載機種の電波法適合証明

取得モデル一覧表

認証は表内のバッジで整理しています。容量クラス別に比較できるようにまとめました。

500Wh未満クラス

500Wh未満クラスの安全認証一覧
メーカー モデル名 容量 出力 安全認証 防災推奨品
Jackery Explorer 240 241.9Wh 200W PSE UL 94V-0 CE
EcoFlow RIVER 2 256Wh 300W PSE TÜV
Anker PowerHouse II 400 389Wh 300W PSE UL
BLUETTI EB3A 268Wh 600W PSE CE
Goal Zero Yeti 400 428Wh 400W PSE UL CE

500-1000Whクラス

500-1000Whクラスの安全認証一覧
メーカー モデル名 容量 出力 安全認証 防災推奨品
Jackery Explorer 1000 New 1070Wh 1000W PSE UL 94V-0 CE
EcoFlow RIVER 2 Max 512Wh 500W PSE TÜV
Anker PowerHouse II 800 778Wh 500W PSE UL
BLUETTI EB55 537Wh 700W PSE CE
Goal Zero Yeti 1000 Core 983Wh 1500W PSE UL CE

1000Wh超クラス

1000Wh超クラスの安全認証一覧
メーカー モデル名 容量 出力 安全認証 防災推奨品
Jackery Explorer 2000 Plus 2042Wh 3000W PSE UL 94V-0 CE
EcoFlow DELTA 2 1024Wh 1800W PSE TÜV
BLUETTI AC200MAX 2048Wh 2200W PSE CE
Anker Solix C1000 1056Wh 1800W PSE UL
Goal Zero Yeti 3000X 2982Wh 2000W PSE UL CE

リコール事例とリスク

最新リコール情報(2025年2月)

EcoFlow Technology JapanはEFDELTAの異常発煙・発火事象により全製品の自主回収を実施。DELTA 2への無償交換プログラムを開始しました。

主要リコール事例(2019-2025年)

  1. EcoFlow EFDELTA(2025年2月リコール)
    • 問題:セル異常発熱による発煙・発火
    • 対象:2022年8月まで販売の全製品
    • 対応:DELTA 2への無償交換
  2. 株式会社C&C ポータブル電源(2024年2月リコール)
    • 問題:リチウムイオン電池の異常発熱
    • 影響:火災事故発生
  3. 株式会社アイパー・ジャパン(2021年7月リコール)
    • 問題:充電中の発火リスク
    • 対象:複数モデル

事故統計(2017-2024年)

  • 火災事故件数:少なくとも29件(年々増加傾向)
  • 主要原因:バッテリーマネジメントシステム(BMS)不良、過充電保護機能不備
  • 損害:製品損失のみならず、住宅火災に発展するケースも報告

安全認証の確認方法

購入前チェックリスト

  • 必須認証確認
    • PSEマーク(ACアダプター)
    • UL、CE、TÜV等の国際認証
    • UN38.3(輸送安全試験合格証)
  • 製品表示確認
    • シリアル番号・製造年月
    • 技適マーク(無線機能搭載時)
    • 防災製品等推奨品マーク
  • メーカー信頼性
    • 日本法人の有無
    • アフターサポート体制
    • リコール履歴

認証マーク確認手順

  1. 製品本体のラベル・刻印をチェック
  2. 取扱説明書の認証一覧を確認
  3. メーカー公式サイトで認証番号を照合
  4. 第三者認証機関のデータベースで検索

まとめ

ポータブル電源の安全認証は、単なるマーケティング要素ではなく、火災事故防止の最前線です。2024年の法制度整備により、業界全体で安全基準が向上していますが、消費者自身の判断力が不可欠です。

選定の要点

  • PSE法対象外でも、国際認証(UL・CE・TÜV)取得製品を選択
  • リコール履歴とメーカー対応を事前調査
  • 防災製品等推奨品認証は信頼性の高い指標
  • 2025年以降、Sマーク認証制度の普及に注目

技術革新が急速に進むポータブル電源市場において、安全認証は消費者保護の砦となります。価格や容量だけでなく、認証状況を重視した製品選択で、安心・安全な電力確保を実現してください。

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