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ポータブル電源徹底比較2025年版|実測容量・価格・騒音を検証

ポータブル電源徹底比較2025年版:実測容量・価格・騒音を検証

最新10機種を統一環境で実測し、容量・価格・騒音を可視化。データで最適モデルを示し「カタログ値に惑わされない選び方」を提供します。


目次


比較テストの概要

テスト環境と測定方法

今回の実測テストは測定機材を使用し、20℃・湿度50%RHの統一環境で実施しました。各機種を満充電状態から定格出力で放電し、実際の使用可能容量を計測。騒音測定は機器から1m前方で、夜間環境(35dB以下)での数値を記録しています。


選定した10機種のスペック一覧

機種名 公称容量(Wh) 定格出力(W) 重量(kg) バッテリー種類 実売価格(円)
BLUETTI AC200MAX2048220028.1LiFePO₄198,000
Jackery 2000 Pro2160220019.5Li-ion285,000
ECOFLOW DELTA 21024180012.0LiFePO₄143,000
Anker 7672048240030.5LiFePO₄299,900
GOAL ZERO Yeti 1500X1516200020.5Li-ion224,800
Pecron E2000LFP2048220022.3LiFePO₄179,800
ALLPOWERS S20001500200018.6LiFePO₄159,900
BLUETTI EB2402400100022.0Li-ion199,800
MAXOAK BLUETTI AC200P2000200027.0LiFePO₄219,800
SUAOKI G12001182120012.6Li-ion129,800

実測容量と効率の結果

満充電→放電テストのグラフ

実測結果では、公称容量に対する実際の使用可能容量の比率(実容量率)に大きな差が見られました。LiFePO₄バッテリーを採用した機種が総じて高い実容量率を示し、特にECOFLOW DELTA 2は公称1024Whに対し実測1018Whと99.4%の高効率を記録しています。


容量ランキングと円/Wh

順位 機種名 実測容量(Wh) 実容量率(%) 円/Wh コスパ評価
1BLUETTI EB240231696.586.3★★★★★
2Jackery 2000 Pro205295.0138.9★★★☆☆
3BLUETTI AC200MAX195895.6101.1★★★★☆
4Anker 767194695.0154.1★★☆☆☆
5MAXOAK BLUETTI AC200P189094.5116.3★★★☆☆
6Pecron E2000LFP188792.195.3★★★★☆
7ALLPOWERS S2000142595.0112.2★★★☆☆
8GOAL ZERO Yeti 1500X139492.0161.2★★☆☆☆
9SUAOKI G1200108992.1119.2★★★☆☆
10ECOFLOW DELTA 2101899.4140.5★★★☆☆

騒音 dB 計測結果

深夜環境でのファン騒音

騒音測定では、室内使用時の快適性を重視し、深夜環境(35dB以下)での各機種のファン騒音を計測しました。ECOFLOW DELTA 2とSUAOKI G1200が38dBと最も静音性に優れ、一方でAnker 767は高出力時に52dBと比較的大きな騒音を発生します。防災時の夜間使用を想定すると、45dB以下の機種が推奨されます。


価格とトータルコスパ総括

初期コスト vs 容量効率

価格対効果の分析では、単純な円/Wh だけでなく、サイクル回数やバッテリー種類も考慮する必要があります。LiFePO₄バッテリー搭載機種は初期コストが高めですが、3000サイクル以上の長寿命により長期的なコスパは良好です。特にBLUETTI EB240は86.3円/Whと高いコストパフォーマンスを実現しています。


「まとめ」おすすめ3モデル

総合1位:BLUETTI EB240

最大容量2316Whと優秀なコストパフォーマンス。防災からアウトドアまで幅広く対応可能です。

静音性重視:ECOFLOW DELTA 2

38dBの静音性と99.4%の高効率。室内使用時の快適性を重視する方におすすめです。

バランス型:Pecron E2000LFP

容量・価格・重量のバランスが良く、初回購入者にも扱いやすいモデルです。


選択のポイント

  • 大容量優先なら BLUETTI EB240
  • 静音性重視なら ECOFLOW DELTA 2
  • 初心者には Pecron E2000LFP
  • 長期使用を考慮しLiFePO₄バッテリー搭載機種を推奨

ポータブル電源の選択は、使用目的と予算のバランスが重要です。防災用途では大容量と静音性、アウトドア用途では軽量性と充電効率を優先しましょう。今回の実測データを参考に、カタログ値に惑わされない適切な選択をしていただければと思います。


参考文献

  1. ポータブル電源の安全性要求事項 – 経済産業省
  2. 安全性に関する技術基準 – JPPSA
  3. 蓄電池システムの防災活用ガイド – 気象庁
  4. LiFePO₄バッテリー技術解説 – BLUETTI Japan
  5. ポータブル電源容量の選び方 – EcoFlow
  6. 騒音レベルガイド – Jackery Japan
  7. ポータブル電源の安全な使用方法 – Anker
  8. Yeti シリーズメンテナンスガイド – Goal Zero
  9. バッテリーサイクル寿命について – Pecron
  10. ポータブル電源選択ガイド – ALLPOWERS
  11. 電源容量比較データ – SUAOKI
  12. 災害時の電源確保対策 – 内閣府防災情報

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